州知事が非常事態宣言、大陪審評決に備え 米黒人少年射殺

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ミズーリ州知事が非常事態宣言

(CNN) 米ミズーリ州ファーガソンで黒人少年が白人警官に射殺された事件で、警官を起訴するかどうかを決める大陪審の評決に備え、同州のニクソン知事は17日、非常事態宣言を出した。

ニクソン知事は、評決をきっかけに暴動が広がる恐れがあると指摘。「市民には平和的な抗議運動を行う権利があるが、暴力やその被害から地域の住民、企業を守らなければならない」と述べた。

黒人(アフリカ系)のマイケル・ブラウンさんは8月9日、白人警官に射殺された。ファーガソンでは事件の直後に住民の抗議運動が激化し、この時も非常事態宣言が出た。ニクソン知事は先週、当時の暴力や破壊行為を繰り返させてはならないと語っていた。

ファーガソンに近い都市、セントルイスのスレイ市長は、知事の宣言を受けて同市にも州兵が展開するだろうと述べた。人員の規模や時期は不明としたうえで、前線の主導権は地元捜査当局にあり、州兵は補助的な役割にとどまるだろうと強調。ただ評決の行方は不透明な要素が多いだけに、州兵には暴力抑止の効果が期待されると述べた。

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