米で2人目のエボラ死者、シエラレオネで感染の医師
(CNN) 西アフリカ・シエラレオネでエボラ出血熱に感染し、米国へ運ばれた医師、マーティン・サリアさんが17日、入院先のネブラスカ医療センターで死亡した。
同センターの看護部門責任者は医師団とともに記者会見し、「サリア医師の看護ができたことは光栄だった。われわれのチームはこの経験から多くを学んだ」と述べた。医師団は、サリアさんを救うために全力を尽くしたと語った。
米国内で死亡したエボラ熱患者は2人目。テキサス州ダラスの病院で先月初め、リベリア人男性が亡くなっていた。
サリアさんはシエラレオネ出身で米国の永住権を持ち、妻子のいる米メリーランド州とシエラレオネとの間を行き来して医療活動を続けていた。現地でエボラ熱の診断を受け、15日に空路で米国に到着。この時点で容体は「非常に重篤」とされ、腎不全や呼吸困難を起こしていた。
医師団は、サリアさんに米製薬会社マップ・バイオファーマシューティカルの未承認薬「ZMapp」1回分を投与し、回復患者の血液も輸血したと述べた。ZMappは同社から提供したいとの連絡があり、病院側がただちに検討して使用を決めたという。
同社は8月の時点で、ZMappの在庫は底をついたと述べていた。CNNが現在の供給状況を問い合わせたが、同社からの回答は得られていない。