「米国自由法」可決 NSAの情報収集活動に制限
上院の審議では、共和党の重鎮、マコネル院内総務らが愛国法の延長を主張。一方で次期大統領選に出馬を表明している同党のランド・ポール上院議員は、通信記録などの収集自体に反対する立場から、愛国法延長にも米国自由法にも賛同できないとして10時間以上にわたる演説を繰り広げた。
審議が長引いた結果、期限切れによる情報収集活動の中断が避けられなくなり、テロ対策への影響が懸念されていた。
収集活動は技術上、法律上の手続きを経て数日中に再開される見通し。さらに6カ月の移行期間を置いてから、新システムに移行することになる。
NSAの大規模な情報収集活動に対しては、エドワード・スノーデン中央情報局(CIA)元職員が13年に暴露したのをきっかけに反発が広まり、オバマ大統領が見直しを約束していた。