ボストン爆破テロ犯の友人、司法妨害で禁錮6年
(CNN) 米ボストン・マラソン爆破テロ事件の実行犯、ジョハル・ツァルナエフ死刑囚の友人で、司法妨害の罪に問われていたディアス・カディルバエフ被告(21)に2日、禁錮6年の刑が言い渡された。
カディルバエフ被告はカザフスタン出身で、ツァルナエフ死刑囚と同じマサチューセッツ大学ダートマス校に在籍していた。事件の後、ツァルナエフ死刑囚が住んでいた学生寮から花火や火薬が入っていたリュックとパソコンを持ち出し、リュックをごみ置き場に捨てたなどとして司法妨害の罪に問われた。
同被告は昨年の司法取引で有罪を認めた。検察はこれを受け、禁錮7年の後にカザフスタンへ送還するとの刑を提示していた。2日の量刑判断では、これより1年短い禁錮6年の刑期満了後に送還されることになった。
検察は「証拠物件の隠滅は捜査過程に重大な影響を及ぼす。被告はその行為の報いを受けることになる」と述べた。
担当弁護士は、被告に禁錮6年が言い渡されたことについて「失望」を表明する一方、「本人は責任と刑を全面的に受け入れる姿勢だ」と語った。
ツァルナエフ死刑囚には先月、死刑評決が言い渡されたばかり。もう1人の実行犯とされる兄のタメルラン・ツァルナエフ容疑者は逃走中に死亡した。