フランス国民の入国審査「強化を」 米共和党候補ポール氏
ワシントン(CNN) 来年の米大統領選の共和党指名候補争いに出馬したランド・ポール上院議員は18日、パリで発生した同時多発テロ事件に関連し、米国は治安対策としてシリア難民だけではなく「学生や短期訪問者を含めた全てのフランス国民の入国審査を強化すべきだ」との考えを示した。
米フォックステレビとの会見で表明した。同議員は米国は難民としてだけでなく多様な方法で入国するテロリストに脆(もろ)い状態にあるとし、国としてこの問題に対処すべきだと強調した。
また、米国が中東地域から毎年約15万人の学生を迎え入れている事実を踏まえながら、米国を訪れるフランス国民にも注意を払うべきだと主張。パリのテロ事件の関与者の大半はフランス国民であることが判明するだろうとも述べた。
さらにオバマ大統領による難民政策にも言及。「テロに加わる難民の事例が出ているのに、難民はリスクを及ぼさないと主張するのは馬鹿げている」と非難。米ボストンのマラソン大会を狙った爆弾テロを引き起こした兄弟が米国で亡命を認められた事例も引き合いに出した。
ポール議員の外交政策は共和党の他候補と比べ、より孤立主義的な色彩が強いと受け止められている。