米海軍、小型艦船に無人機配備か 偵察や攻撃で機動性重視
ワシントン(CNN) 米国防総省は7日までに、前線配備などの小型艦船数百隻に無人小型機(ドローン)を配備して空中警戒や攻撃の任務に当たらせる計画を発案し、関連技術の開発のため米軍需企業と契約を結んだことを明らかにした。
空母派遣や地上の大型基地などが不要となり、世界各地での作戦の機動的な遂行が可能になる利点を強調している。
この計画は、国防総省の国防高等研究計画局(DARPA)が作成した。9310万ドル(約110億円)相当の事業計画の契約は昨年12月24日、ノースロップ・グラマン社と交わした。
DARPAは固定翼の無人機の利用には基地や大型空母の存在が条件となり、それだけ経費がかかり、外交や軍事上の対策面などでの手続きも必要になると指摘した。米海軍は現在、10の空母戦闘群を擁している。
ノースロップ・グラマン社は無人機積載の技術は甲板が狭い既存の艦船数百隻に応用可能と想定。誘導ミサイル搭載の駆逐艦や沿海域戦闘艦なども含まれる。艦船搭載の無人機は垂直離陸や着陸が可能で、固定翼の無人機同様の長距離飛行能力を持ち、警戒監視や攻撃の能力を持つモデルを考えている。
国防総省によると、試作機は2017年11月に完成予定。