米共和党討論会、トランプ氏不在で盛り上がり欠く
そのルビオ氏は、移民問題に関する討論で守勢に回った。「不法入国の移民に対する市民権の付与は支持しない」と明言したものの、他の候補者は同氏がかつて移民法改正に向けて超党派の議員グループを率いていたことを指摘。ブッシュ氏は「保守派の受けが良くないものだからあわてて立場を変えた」とルビオ氏を批判した。
一方、安全保障政策の議論では、国家安全保障局(NSA)の情報収集活動に一定の制限をかける法案の採決で賛成票を投じていたクルーズ氏が苦戦を強いられた。クリス・クリスティー・ニュージャージー州知事は、クルーズ氏の賛成票で法案が可決し「米国の安全は低下した」と断言。ランド・ポール上院議員もクルーズ氏に対し、保守派として一貫性に欠けるとの見解を示した。
クリスティー氏はまた、クルーズ、ルビオ両氏について、有権者にとってはどうでもいい政策手順の議論にばかり長けた典型的なワシントンの政治家だと批判。自らはワシントンにとっての部外者であり、両氏とは一線を画す存在であることをアピールした。