民主党クリントン、サンダース両氏、アイオワの対話集会で舌戦
(CNN) 米大統領選に向けた指名争いの初戦となるアイオワ州の党員集会を2月1日に控え、民主党のヒラリー・クリントン前国務長官とバーニー・サンダース上院議員が25日夜、同州での対話集会で白熱した舌戦を繰り広げた。
サンダース氏が進歩派による「政治革命」を熱心に訴えたのに対し、クリントン氏は自分こそが長年、進歩的な変化の最前線に立ってきたと語り、大統領として国内外の仕事をいくつも同時にこなす資質を備えていると主張した。
クリントン氏は、大統領として多様なビジョンや価値観、力関係をまとめるには「これまでの闘いに勝利し、前進を続けてきた人物が必要だ」と強調した。
サンダース氏は冒頭から雄弁にクリントン氏への批判を展開した。自身が対イラク開戦に反対したのに対し、クリントン氏は賛成票を投じたこと、カナダとメキシコ湾を結ぶ原油パイプラインの建設計画や環太平洋経済連携協定(TPP)に自身は即座に反対したが、クリントン氏は立場を表明するのに時間がかかったことを指摘。経験ではクリントン氏が勝るかもしれないが、判断力はこちらの方が優れていると力説した。
一方のクリントン氏も積極的に攻勢をかけ、オバマ米大統領から信頼を得ている後継者としての立場を強調した。
サンダース氏は議論の中で、経済格差やウォール街の「強欲さ」といった問題を中心にすえた。自分が大統領になれば富裕層の税金を引き上げ、メディケア(高齢者向け医療保険)の対象を全国民に拡大する財源などに充てると断言した。