トランプ氏、フォックス主催の討論会に欠席表明
ニューヨーク(CNNMoney) 米大統領選で共和党の指名獲得を目指す実業家ドナルド・トランプ氏が、28日に予定される同党の候補者討論会を欠席するとの意向を示している。主催のフォックス・ニュース・チャンネルとの間で確執が決定的になったためだ。
トランプ陣営の選挙事務所責任者は26日夜、中西部アイオワ州での記者会見で、同氏が討論会への出席を見送ることは「確定」し、交渉の余地はないと述べた。同州では2月1日に初戦の党員集会が開かれる。
トランプ氏は討論会とは別に、アイオワ州で独自のイベントを開くという。同責任者は、フォックス以外のテレビ局と提携し、負傷兵への募金集めのイベントにする案があるとしたうえで、「フォックスの視聴者は2400万人から200万人前後まで激減するだろう」と語った。
その直前にはトランプ氏自身も、討論会に対抗して同じ時間に同州でイベントを開く可能性が高いと表明。「私のいない討論で、フォックスがどの程度収益をあげられのかが見ものだ」と発言した。
フォックスはこれに先立ち、トランプ氏を中心とする出席者のリストを発表していた。同氏の欠席表明に対するコメントは出していない。
トランプ氏が決断に至った背景には、討論会の司会陣として出演が予定されるフォックスのアンカー、メーギン・ケリー氏との数カ月間に及ぶ対立がある。