共和党カーソン氏、撤退を表明 キリスト教徒の投票促進へ 米大統領選
ワシントン(CNN) 今秋の大統領選に向け共和党の指名獲得を目指していた元神経外科医のベン・カーソン氏は4日、選挙戦からの撤退を正式に表明した。今後については、11月の本戦でキリスト教徒の投票を促進する団体のトップに就任するとしている。
カーソン氏はメリーランド州で行われた保守派の会合で「私は選挙戦から撤退するだろうが、私を愛してくれる人は大勢いる。彼らが今後、私に投票する見込みはないというだけの話だ」「それでも構わないし、問題ない。私は今後も、この国を救う取り組みに深く関与していく」と述べた。
カーソン氏が選挙戦から撤退を示唆すると、集まった人々は驚きの声をもらしたものの、スタンディング・オベーションで応えた。
撤退理由については、代議員の獲得数を計算したところ、指名獲得の見込みがないことがわかったためだとしている。共和党の他の候補に対する支持は表明しなかったが、現在残っている人物は全員大統領の職務を行う能力を持っていると語った。
キリスト教徒の投票を促す非営利団体「マイ・フェイス・ボーツ」は4日、これに先立ち、カーソン氏が同団体の全米議長に就任したことを発表。カーソン氏は声明で、「私にとって個人の信仰ほど重要なものはない」「米国のキリスト教徒が投票所に赴きさえすれば、次の大統領や国や地方のすべてのリーダーを容易に決めることができると信じている」などと述べた。
カーソン氏は2日、選挙戦で「前に進む道」が見えないとする声明を発表。3日に行われた共和党候補者の討論会には参加していなかった。