米ヒューストンで洪水 5人死亡、数百人が避難 

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洪水で川のようになったヒューストン中心部近くの道路=Christopher Andrews

洪水で川のようになったヒューストン中心部近くの道路=Christopher Andrews

ヒューストン地区に降った雨の量は18日午後までに約9120億リットルに達したとみられる。同日午前までの雨量が400ミリを超えた地域もある。

米気象局(NWS)によると、ヒューストンでは19日深夜にかけてさらに雷雨が予想されている。NWSは18日夜に「生命にかかわる洪水」が発生する恐れがあるとして、19日午前までの洪水警報を出した。

市内では主要道路や政府機関が閉鎖され、バスや鉄道も18日早朝から運転を見合わせた。空港では同日午後までに200近くの便が欠航となった。

停電は一時12万3000世帯に及んだが、18日午後には4万5000世帯前後に減少した。

ヒューストンが前回深刻な水害に見舞われたのは、2001年の熱帯低気圧「アリソン」による洪水で、死者41人、被害総額はハリス郡だけで50億ドル(現在のレートで約5450億円)に上った。

CNNの気象専門家によると、米西部に数日前から低気圧が停滞し、メキシコ湾の湿った空気がテキサス州へ流れ込んで今回の豪雨になったとみられる。低気圧は19日以降、勢力を弱めながら北東方向へ移動する見通しだ。

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