米軍、ISIS掃討に電子戦機投入 通信能力を攻撃か

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米軍が対ISIS戦で、通信妨害を念頭に置いた兵器を投入

米軍が対ISIS戦で、通信妨害を念頭に置いた兵器を投入

ワシントン(CNN) 米欧州軍(USEUCOM)は15日までに、過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」との戦闘に向け、戦術航空機を新たに投入したと発表した。これまでより前線に近い位置でISISの通信能力を攻撃できるようになるとみられる。

発表によると、米欧州軍はISIS掃討作戦を支援するため、米海兵隊所属のEA-6B「プラウラー」からなる飛行大隊をトルコのインジルリク空軍基地に派遣したとしている。

プラウラーはISISの通信を傍受できるほか、ISISが保有するレーダーや通信機器を電子妨害することにより、同盟軍の地上部隊や攻撃機を保護することも可能。

米国防総省は作戦内容についての詳細を明かしていないが、プラウラーを使い携帯電話の交信や、路肩爆弾を起爆するのに使われる機器の電子妨害、またISISのプロパガンダを配信する無線放送の妨害を行う可能性がある。

プラウラーはベトナム戦争で使用されたのを皮切りに、平和維持活動を支援する目的で世界中で投入されてきた。1990年代に旧ユーゴスラビアで行われたように、飛行禁止区域の設定を履行させる目的でも使われている。

2014年に対ISISの軍事行動が始まってからは、イラクやシリアでも使われてきた。

米国防総省のロバート・ワーク副長官は今週始め、ISISに対しサイバー攻撃を行っていることを発表。ISISの指揮系統を無力化するための新兵器投入策の一環だとしていた。

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