ザッカーバーグ氏、トランプ氏を暗に批判 壁建設で
サンフランシスコ(CNNMoney) 米交流サイト大手フェイスブックのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は14日までに、開発者向けイベントでの講演で、恐怖心に駆られ「壁を作り人々と距離を置く」ことを批判する発言を行い、米大統領選の共和党候補指名を狙うドナルド・トランプ氏の唱える政策を暗にけん制した。
発言は同社の今後10年の計画について語る講演の中で行われた。ザッカーバーグ氏は「恐怖に駆られ、壁を建設し、人々との距離を広げることを求める人もいる」「恐怖より希望を選び、過去よりも優れたものを作れると主張するには勇気が必要だ」と述べた。トランプ氏を名指しこそしなかったものの、不法移民対策としてメキシコとの国境に壁を建設すると公約する同氏を批判した発言と受け止められている。
ザッカーバーグ氏は以前から移民規制などに反対を唱えてきた。同氏の移民政策関連の団体「FWD.us」は、トランプ氏や同じく共和党候補の指名を狙うテッド・クルーズ氏の反移民政策を非難する広告キャンペーンを展開する。
同団体の代表は先月、「共和党の人気2候補は不法移民の大量強制送還という、倫理的にも経済的にも破滅的な施策を一貫して支持している」と述べ、両候補を批判していた。