共和党ライアン下院議長、大統領選には「出馬しない」
ワシントン(CNN) 米共和党のポール・ライアン下院議長は12日、ワシントンで記者会見し、大統領選へ出馬することはないとの考えを明らかにした。今秋の大統領選へ向けた共和党候補者レースでは、実業家のドナルド・トランプ氏やテッド・クルーズ上院議員など「非主流派」とされる候補者がレースで上位に立っており、党内からは主流派をまとめられる唯一の候補として、ライアン氏の名前が浮上していた。
ライアン氏は「はっきりさせたい。私は党からの指名を望まないし、受け入れることもない」と言明。実際に予備選に参加した人物の中から指名すべきだと述べた。
ライアン氏は、大統領選と同時に行われる下院選での過半数確保に全力を挙げているとみられている。CNNが入手した文書によれば、ライアン氏は向こう2カ月で20近い資金集めのためのイベントを開催する。
ライアン氏は大統領選に興味はないと繰り返していたが、共和党の支持者からは、下院議長の職を受ける前も当初は議長職に就くつもりはないと述べていたとの声も出ていた。