トランプ氏発言、日本の核武装めぐり二転三転
ワシントン(CNN) 米大統領選で共和党の指名が確定した不動産王ドナルド・トランプ氏が、日本の核武装に言及した発言を二転三転させている。
トランプ氏はカリフォルニア州サクラメントの集会で1日、民主党のヒラリー・クリントン前国務長官の演説内容に触れ、「(クリントン氏の)明日の演説内容が送られてきた。私が日本の核武装を望んでいるという彼らの言い分は真っ赤なうそだ。勘弁してくれ」と発言した。
さらにトランプ氏は、「日本とドイツとサウジアラビアと韓国と多くの北大西洋条約機構(NATO)加盟国は、我々に多大な借りがある。我々はそうした人々全部の面倒を見ている。私が望むのは彼らに支払いをさせることだ」と強調した。
しかしトランプ氏は4月にFOXニュースのインタビューで、「北朝鮮は核を持っていて、日本はそれに対して問題を抱えている。多分、日本は北朝鮮から自衛した方がいい」と発言。インタビュアーに「核で?」と尋ねられると、「そう、核を含めて」と言明していた。
3月にCNNが開いた市民集会でもトランプ氏は、日本の核武装を認めてこなかった米国の長年の政策は見直すべき時だと主張していた。
クリントン氏は2日に行った演説で、トランプ氏の外交政策を手厳しく批判している。