米リバタリアン党、元ニューメキシコ州知事を大統領候補に
フロリダ州オーランド(CNN) 米大統領選に民主、共和両党以外の選択肢として参戦するリバタリアン党の党大会が29日、フロリダ州オーランドで開かれ、党候補にゲーリー・ジョンソン元ニューメキシコ州知事が選出された。
ジョンソン氏は第1回投票の得票率が49.5%と過半数をわずかに下回ったが、決選投票では55.8%の票を集めて党指名を獲得。副大統領候補には、ジョンソン氏が推すビル・ウェルド元マサチューセッツ州知事が決選投票を経て選出された。
ジョンソン氏は党大会で、共和党候補に確定している実業家ドナルド・トランプ氏の移民政策を「人種差別にほかならない」と厳しく非難した。
トランプ氏と民主党最有力候補のヒラリー・クリントン前国務長官がどちらも好感度の低迷に悩むなか、リバタリアン党員らは同党が本選で重要な役割を果たす可能性を指摘する。同党の候補が重要州でわずかな票を取った結果、選挙人の配分が変わることも考えられる。
リバタリアン党は自由貿易を主張し、紛争への軍事介入に懐疑的な立場を示すなど、通商や安全保障の分野でもトランプ氏と真っ向から対立する。党大会では同氏を「ファシスト」と呼ぶ声も繰り返し上がっていた。