クリントン氏、サンダース氏とのテレビ討論会を辞退
デトロイト(CNN) 米大統領選の民主党指名獲得が有力視されるヒラリー・クリントン前国務長官が、ライバルのバーニー・サンダース上院議員とのテレビ討論会を辞退したことが分かった。11月の本選に向け、共和党候補の実業家ドナルド・トランプ氏との争いに集中する姿勢を明確にした形だ。
討論会は保守系テレビのFOXニュースが、来月予備選を行う大票田カリフォルニア州での開催を提案し、サンダース氏側は承諾していた。
クリントン陣営の広報責任者は「我々はこれまで言ってきた通り、カリフォルニアをはじめ残った州の予備選でも精一杯争う予定だが、同時にトランプ氏が大統領となる危険性に注意を向けている」と説明。「クリントン氏はカリフォルニアで有権者と直接対面すること、そして本選の準備を進めることに時間を使うべき」との考えを示した。
クリントン氏は現在、共和党候補に確定したトランプ氏、民主党指名争いで「最後の一票まで戦う」と表明しているサンダース氏という二正面での闘いを強いられている。
クリントン、サンダース両氏は今年2月の時点で、あと4回の討論会を開くことで合意していた。このうちすでに3回を済ませ、今月中にもう1回開催することになっていた。