トランプ氏の集会で放火や投石、反対派が抗議 米西部
(CNN) 米大統領選の共和党候補に確定している実業家ドナルド・トランプ氏が24日、米西部ニューメキシコ州アルバカーキで開いた選挙集会の会場前で、同氏に抗議するデモ隊が放火したり石を投げたりする騒ぎがあった。
トランプ氏の移民政策などに抗議するデモ隊は、同氏をののしる言葉を唱え、ガラス扉を割るなどして騒いだ。会場から離れた場所へ誘導しようとする警官にやじを飛ばしたり、警察車両に飛び乗ったりする行為もみられた。
トランプ氏の選挙戦では、3月にもイリノイ州シカゴで反対派と支持者らが衝突し、集会が中止に追い込まれる騒ぎがあった。ノースカロライナ州の集会では抗議者が顔面を殴打される事件も起きた。しかし今回は警察が反対派を支持者に近付けず、逮捕者も出なかった。
当初は発砲の情報もあったが、地元警察はツイッターで「銃撃は確認されていない」と報告。騎馬隊の馬が石や瓶を投げ付けられたが、警察側は催涙ガスを使っていないと述べた。
会場内では、集会を妨害した反対派少なくとも3人を警官が強制的に退場させた。ステージ付近に陣取ったグループの横断幕には「不法移民だが恐れていない」「もうたくさんだ」との言葉や、トランプ氏を「ファシスト」と呼んだスローガンが書かれていた。