国連パレスチナ難民支援機関への拠出金、半額を凍結 米
ナウアート報道官によると、UNRWAへの拠出金をゼロにはせず、半分のみを凍結することにしたのは、同地域の安定に関する懸念に配慮したためだという。
米国は拠出の凍結を通じてUNRWAの改革を促したい意向で、他国がUNRWAに対する拠出を増やすことも望んでいるとナウアート報道官は説明。
「現時点で(6500万ドルの支払いは)凍結するが、打ち切るわけではない。今後の検討のために差し控えるにすぎない」と語った。
パレスチナ解放機構(PLO)執行委員会のアシュラウィ委員は米国の措置について、「パレスチナの人々の中でも最も弱い層」を狙い撃ちにするものだと批判。「地域全体を一層不安定な状況に陥れる」と懸念を示した。
一方、イスラエルのダノン国連大使は歓迎の声明を発表し、「UNRWAは国際社会の人道支援を悪用し、反イスラエル思想を支持し、パレスチナ難民の窮状を永続させ、憎しみをあおっている」と主張している。