衝突事故の米海軍艦、元艦長ら過失致死罪で軍法会議に
ワシントン(CNN) 米海軍艦が昨年相次いで衝突事故を起こし、乗員17人が死亡した問題で、米海軍は16日、両艦の元艦長ら幹部を過失致死などの罪で軍法会議にかけると発表した。
軍法会議にかけられるのは、米誘導ミサイル駆逐艦「フィッツジェラルド」と「ジョン・S・マケイン」の元艦長ら。
このうちフィッツジェラルドの事故では、艦長と大尉2人、中尉1人を職務怠慢、艦体を危険にさらした罪、過失致死などの罪で訴追。軍法会議を招集して証拠調べなどを行い、有罪か無罪かを判断する。
フィッツジェラルドは2017年6月に日本の本州沖で衝突事故を起こし、乗員7人が死亡した。
一方、ジョン・S・マケインの事故では、職務怠慢、艦体を危険にさらした罪、過失致死の罪で、艦長が軍法会議にかけられる。同艦は17年7月に商船と衝突して、乗員10人が死亡した。
さらに、フィッツジェラルドの乗員4人とマケインの乗員4人については、刑罰を伴わない処分を行うとした。
米太平洋艦隊の海軍水上部隊司令官を務める米海軍のトーマス・ロウデン中将も同日、昨年の衝突事故の責任を取って辞任すると表明した。