トランプ氏の元側近、召喚状を「拒否」 ロシア介入疑惑
ワシントン(CNN) ロシアの米大統領選介入疑惑を捜査するマラー特別検察官がトランプ陣営の元幹部、サム・ナンバーグ氏に召喚状を出したのに対し、同氏は5日、召喚に応じない構えを示した。
マラー氏はナンバーグ氏に連邦大陪審での証言を求める召喚状を出したが、ナンバーグ氏はCNNとのインタビューで「どうして私が行かなければならないのだ。どうして、何のために」と強い反発を示した。
ナンバーグ氏はさらに、マラー氏らの捜査について「ドナルド・トランプのせいだ。かれが大ばか者だからだ」「私は協力しない。逮捕したいなら逮捕しろ」などと発言した。
ナンバーグ氏はトランプ陣営の幹部だったが、フェイスブックへの人種差別的な投稿が明るみに出て、2015年8月に解雇された。5日のインタビューでは、トランプ氏との間に今もわだかまりがあることを認めながらも、召喚を拒否するのは同氏を守るためではないと強調した。
同氏は一方で、トランプ氏は「何もしていない」と擁護したが、別のインタビューでは立場を一転させ、マラー氏らがトランプ氏について「何かをつかんでいる」との見方を示した。
サンダース大統領報道官は5日、ナンバーグ氏がホワイトハウス内部の人物ではなく、何も知らないことは明らかだと強調。同氏が召喚状を拒否することについても、外部の人が何をするべきかに立ち入るつもりはないと述べた。