ロシア疑惑捜査、オランダ人弁護士が虚偽の供述認める
ワシントン(CNN) ロシアによる米大統領選介入疑惑の捜査で、トランプ陣営関係者と接触していたオランダ人弁護士が20日、マラー特別検察官の聴取に対して虚偽の供述をしていた罪を認めた。
オランダ国籍のアレックス・バンデルズワン被告(33)は、2016年大統領選の前にトランプ陣営のメンバーだったリック・ゲイツ被告らと連絡を取っていたにもかかわらず、昨年11月の聴取ではその事実を隠し、関連する別人物とのメールも削除していたとして起訴された。
判事によると、バンデルズワン被告は最大で禁錮5年、罰金25万ドルの刑を受ける可能性があったが、実際には禁錮0~6カ月、罰金500~9500ドルが言い渡される見通し。量刑の言い渡しは4月3日に予定される。それまでの間、同被告は旅券を連邦捜査局(FBI)に差し押さえられ、米国から出ることができない。
ゲイツ被告はトランプ陣営の選対幹部だったポール・マナフォート被告とともに、かつてウクライナの親ロシア旧政権を支援する活動に関連した資金洗浄の罪に問われている。
バンデルズワン被告は、ウクライナ情勢について12年に中立的な報告書をまとめた国際法律事務所に勤務していた。報告書をめぐり、事務所には秘密で両被告の活動に協力したとされ、この件に関連して16年9月にゲイツ被告らと連絡を取っていた。
マナフォート、ゲイツ両被告は昨年10月末に起訴されたが、2人とも無罪を主張した。