裏口入学で訴追の米人気女優、法廷で有罪認め号泣
ボストン(CNN) 自分の娘を名門大学へ入学させるための不正にかかわったとして訴追された米女優フェリシティ・ハフマン被告(56)は13日、ボストンの裁判所に出廷して有罪を認め、判事の前で泣き崩れた。
検察は禁錮4カ月と罰金2万ドル(約220万円)、監視付き釈放1年を求刑した。量刑は9月13日に言い渡される。
ハフマン被告は人気ドラマ「デスパレートな妻たち」への出演などで知られる人気女優。娘が大学進学適性試験「SAT」を受けた際に便宜を図ってもらう目的であっせん団体に1万5000ドルを支払ったとして、詐欺を共謀した罪に問われ、先月有罪を認めると表明していた。
あっせん団体を運営していたリック・シンガー被告は、3月に有罪を認めた。同被告はまた、大学のスポーツチームのコーチらにわいろを渡し、受験生に偽のスポーツ推薦資格を与える手口も使っていたとされる。
検察側によると、ハフマン被告とシンガー被告はメールで相談し、ハフマン被告の娘の試験時間を延長するよう画策。シンガー被告が試験監督にわいろを渡し、その会場で受験させた。娘のSATスコアは1600満点中1420点で、前年に受けた予備試験より400点ほど高かった。
ハフマン被告は法廷で、シンガー被告が金を払っていた行為だけは知らなかったとしたうえで、「ほかのことは全部私がやりました」と述べ、検察側の主張を認めた。
今回の事件で起訴された親たちのうち、ハフマン被告ら14人は有罪を認めたが、女優のロリ・ロックリン被告ら17人は罪状認否で無罪を主張している。