グアイド国会議長、米軍からの支援を模索か 米南方軍との協議要請
(CNN) 政情不安が続く南米ベネズエラの反マドゥロ派のグアイド国会議長は13日、これまで以上に米国からの支援を求める姿勢を明らかにした。
グアイド議長が駐米大使に指名したカルロス・ベッキオ氏は13日に公開された書簡の中で、米南方軍とグアイド議長側の代表者との間での協議を要請した。書簡は米南方軍のファラー司令官にあてたものとなっている。同司令官はかねてグアイド議長の行動を支持する考えを明らかにしていた。
ベッキオ氏は書簡の中で、「戦略的な計画立案を歓迎する」と指摘。そうすることで、ベネズエラ国民への憲法上の義務を果たすことができるようになるとしている。ただ、軍事行動を明確に求めることはなかった。
米国はここ数カ月、グアイド議長支持に向けた軍事行動の可能性について排除していない。
グアイド議長については、米国をはじめとする50カ国以上が正統な大統領と認めている。ベネズエラ国内で定期的に開催される全国規模の抗議活動にも停滞の動きが見えており、グアイド議長は変革に向けた新しい戦略を模索し始めている。
マドゥロ政権側は今回の書簡を一蹴。ロドリゲス副大統領は「ベネズエラへの軍事介入を要請すること」は国の不安定化を目指す試みだと指摘した。