ベネズエラ、反政権の国会議長が決起呼び掛け
(CNN) 南米ベネズエラでマドゥロ政権打倒を訴え、暫定大統領就任を宣言したグアイド国会議長は30日、「自由作戦」が最終段階に入ったと宣言し、軍兵士らに決起を呼び掛けた。
グアイド氏は同日早朝、野党指導者のレオポルド・ロペス氏とともに首都カラカス市内の空軍基地前からビデオ声明を出した。ロペス氏は自宅軟禁中だったが、離反兵士らに救出された。
これに応えて反マドゥロ派の兵士らが集まり、催涙ガスなどで鎮圧を図る政権側と衝突した。
現場からの実況ビデオは、反政権派のデモ隊が軍車両に物を投げ付け、車両のうち1台が群衆に突っ込む場面などを伝えた。
反体制派の集団はその後、市内の路上に結集。政権側兵士らの一部が離反し、反政権派の青い腕章を着ける姿もみられた。
政権側のパドリノ国防相は、反体制派との衝突で軍の大佐が撃たれたと述べた。市内の病院によると、衝突でけがをしたのは70人以上。このうち42人はゴム弾、2人は銃による負傷だったという。
ロドリゲス情報相はツイッター上でグアイド氏の動きを「クーデター」と呼んで非難し、友好国であるボリビア軍とともに治安を回復させると表明した。