NYのビル屋上にヘリコプターが衝突・炎上 操縦士死亡
(CNN) 米ニューヨーク・マンハッタンの高層ビルの屋上に10日、ヘリコプターが衝突して炎上し、操縦士とみられる1人が死亡した。
ニューヨークのデブラシオ市長はテロではないとの見方を示し、ビルの中や地上にいた人にけがはなかったと述べた。
ニューヨーク市警のオニール本部長によると、ヘリコプターは午後1時32分ごろにマンハッタンのヘリポートを出発し、約11分後に墜落、炎上した。8人乗りの機種だが、ほかに搭乗者はいなかったとみられる。
屋上では火災が発生し、消防士らが駆け付けてまもなく鎮火した。
現場に駆けつけたニューヨーク市警と消防の隊員/Brendan McDermid/Reuters
デブラシオ氏によると、墜落の衝撃と火災でヘリの機体はほとんど形をとどめていない。
捜査当局筋によれば、死亡した操縦士の身元はすでに確認された。ニューヨーク市内は当時、雨で視界が悪かった。操縦士は天候が回復するのを待っていたが、なぜか出発できると判断したとの情報もある。
ビルは54階建てで、階段を使って避難しようとする人で一時大混乱となった。2001年の米同時多発テロを連想した人も多かったという。
地元選出のマロニー下院議員は、マンハッタン上空で不要不急のヘリの飛行を禁止するべきだと呼び掛けた。