米国務省の元職員に禁錮3年4カ月、中国から金品受け取り
ワシントン(CNN) 米国務省の元職員が中国駐在中、同国の情報当局者らに機密情報を提供し、見返りとして金品を受け取っていた罪を認めた裁判で、裁判所は9日、元職員に禁錮3年4カ月の刑を言い渡した。
元職員は4月に有罪を認め、9日に量刑を言い渡された。首都ワシントンの連邦検察によると、禁錮刑に加えて3年の監視付き釈放と罰金4万ドル(約440万円)が科された。
元職員は1999年以降、国務省職員として世界各地に派遣されていた。中国で当局者2人から電子機器や旅行費用、家具付きのアパート代、現地で家族が通った服飾学校の授業料などを受け取った容疑で、2017年に逮捕された。この件で米当局にうその申告や供述をした罪にも問われた。
中国当局者とは毎月面会し、公電や報告書など米外交官の動きに関する非公開の文書を印刷して渡していたとされる。政府に対する詐欺を共謀した罪で、最大5年の禁錮刑を言い渡される可能性が指摘されていた。