米空軍要員、給油でトランプ氏の英リゾートに宿泊 倫理面で問題視

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米軍輸送機の乗組員がトランプ氏の所有する英リゾートに宿泊し、物議を醸している/OLI SCARFF/AFP/AFP/Getty Images

米軍輸送機の乗組員がトランプ氏の所有する英リゾートに宿泊し、物議を醸している/OLI SCARFF/AFP/AFP/Getty Images

ワシントン(CNN) 米空軍C17輸送機の乗組員が3月に給油のため英スコットランドに立ち寄った際、ターンベリーにあるトランプ大統領のゴルフリゾートに宿泊していたことが9日までに分かった。空軍が認めた。政府職員が大統領個人の施設を使用したことに対し、倫理面の問題を指摘する声が改めて上がっている。

空軍は声明で記録を調査中だとしつつ、こうした宿泊は「異例ではない」と説明した。ただ、トランプ氏の企業がまたも税金から収益を得ていたことになり、一部の政府監視団体は倫理規範違反に加え、憲法違反の可能性も指摘している。

エド・トーマス空軍准将は声明で、「我々の要員は国際的な空輸任務に従事する際、ホテルとの契約や税金支出に関する厳格な指針に従っている」と指摘。今回のケースでは国防関連の出張システムを通じて予約を行い、飛行場への距離や値段の面で最適な宿泊施設を使ったと述べた。そのうえで「記録を調査中だが、関連指針から逸脱するような事実は見つかっていない」としている。

空軍によれば、乗組員7人は中東クウェートに向かう途中でターンベリーに滞在した。ただし帰路では同様の行動は「なかったとみられる」という。

トランプ政権では政府関連の出張で大統領の個人施設を利用する例が相次ぎ、物議を醸している。ペンス副大統領は最近、アイルランドのドゥーンベッグにあるトランプ氏のリゾートに宿泊。この施設はダブリンの会合会場から数時間離れており、下院民主党議員からは、決定の経緯に関する文書の提出を求める声が上がった。

先月の主要7カ国(G7)首脳会議では、トランプ氏が20年のG7をフロリダ州マイアミにある自身のゴルフリゾートで開催する考えを示唆し、波紋を広げていた。

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