トランプ米大統領、タリバーン指導部との和平協議を中止に
(CNN) トランプ米大統領は7日のツイートで、アフガニスタンの反政府勢力タリバーン、ガニ大統領と8日に秘密の和平会談を開く予定だったが、アフガンの首都カブールでのテロを受けて中止したと述べた。
トランプ氏の投稿によると、タリバーンの主な指導者らとガニ氏が別々に米国入りし、首都ワシントン郊外の大統領専用の山荘「キャンプデービッド」で同氏と会談することになっていた。
しかし5日にカブールで自爆テロが起き、米兵1人を含む12人が死亡。タリバーンが犯行を認める声明を出した。トランプ氏はこれを受けて「ただちに会談を中止し、和平交渉を打ち切った」としている。
トランプ氏はツイッターで、タリバーン指導者らについて「交渉を有利にするためとみられる目的でこんなに多くの人々を殺害するとは、どんな人たちなのか」と問い掛け、交渉はタリバーン側にとって有利になるどころか「不利になっただけ」だと主張した。
さらに「この大事な時に停戦で合意できず、罪のない人々を12人も殺すなどというのは、かれらにはいずれにせよ交渉の権限がないからだろう」「あと何十年戦い続けるつもりなのか」と書き込んだ。
これに先立ち、米国とタリバーンの和平交渉は最終合意に近付いていた。米国のカリルザード和平担当特使は先日、中東カタールでタリバーン側との交渉を再開。同氏は2日、アフガンのメディアに、双方が原則合意に達してトランプ氏の最終的な承認を待っていると話したところだった。
カリルザード氏によれば、タリバーン側が条件を守れば米軍は135日以内にアフガン国内5カ所の基地から撤退するとの内容だった。