アフガン首都の自爆テロ、死者63人に ISISが犯行声明
カブール(CNN) アフガニスタンの首都カブール市内の結婚式場で起きた自爆テロについて、内務省報道官は19日までに63人が死亡、182人が負傷したことを明らかにした。テロは17日に発生し、過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」が犯行声明を出した。
内務省報道官の発表によると、カブール市内の結婚式場で17日午後10時40分ごろに爆発が起きた。犠牲者には女性や子どもが含まれる。
現場はアフガンの少数派、イスラム教シーア派の住民が多いカブール西郊の地区。近くのダルラマン宮殿ではガニ大統領による独立記念日の祝賀行事が19日に予定されていた。
ISISはパキスタン人の戦闘員が爆発物を仕込んだベストをシーア派教徒の大勢集まるなかで爆発させたと発表した。ISISの活動を監視するSITEインテリジェンス・グループが報じた。
ISISはまた、最初の爆発の後で自動車の爆発による攻撃も行ったとしている。
ガニ大統領はテロを非難する一方、反政府勢力タリバーンにも責任の一端があると指摘。タリバーンはテロへの関与を否定しているが、同大統領は「テロリストに拠点を提供している」のがタリバーンだとの見方を示した。
そのうえで、テロへの対応として特別な安全保障会議を招集し、治安体制の不備の検証などに当たると述べた。