スリランカ、夜間外出禁止令を延長 捜索でISISの旗や爆薬発見
スリランカ・コロンボ(CNN) スリランカで21日に起きた連続爆発事件に関連し、治安当局は26日、東部3都市に対する夜間外出禁止令を延長した。東部ではこれに先立ち、当局による捜索で過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の旗や爆発物が見つかっていた。
警察によると、夜間外出禁止令の対象となるのはカルムナイ、チャワラカデ、サマンスライの各都市。追加の通知があるまで毎日午後8時45分~午前4時の時間帯を外出禁止とする。
これに先立ち、治安部隊はサマンスライの住宅で大量の爆発物を押収。ISISの服や旗、爆薬「ゼリグナイト」の棒150本、ボールベアリング10万個、カメラを搭載した無人機を発見した。
近隣のカルムナイでは3回の爆発が報告された。治安部隊が市内で行った作戦では銃撃戦になる場面もあったという。
スリランカではイースター(復活祭)の21日に同時多発的な攻撃が発生。ミサに参加していた礼拝者など253人が死亡した。
当局は地元の過激派組織「ナショナル・タウヒード・ジャマート(NTJ)」による犯行と見ているものの、NTJは犯行声明を出していない。ISISが犯行声明を出したが、実行犯とISISのつながりは依然証明されていない。
ISISが公開した動画はスリランカ人の襲撃犯と伝えられる8人の男を映していた/ISIS
スリランカのウィクラマシンハ首相は26日、CNNの取材に、さらなる攻撃を起こす可能性がある潜伏工作員の摘発を進めていると説明。シリセナ大統領は記者会見で「大規模捜索」の実施を宣言し、国内の全世帯を調べ正体不明の人物が住めないようにするとの考えを示した。