スリランカ連続爆発 容疑者40人を拘束、死者321人に
(CNN) スリランカで発生した連続爆発事件で、警察は、爆発に関与した疑いがあるとして40人を拘束したと明らかにした。全員がスリランカ人だという。
地元警察によれば、今回起きた連続爆発による死者は321人となった。警察の広報担当によれば、負傷者数については変更はない。これまでの推計では、教会やホテルでイースター(復活祭)のミサの最中などに起きた爆発により少なくとも500人が負傷した。
これまでのところ、なぜキリスト教の教会が標的となったのかについては明らかになっていない。スリランカではキリスト教徒は少数派で2140万人の人口のうち7.4%を占めるに過ぎない。国勢調査によれば、スリランカ人のうち自身を仏教徒とみなしている人の割合は70.2%。ヒンドゥー教徒は同12%、イスラム教徒が同9.7%。
オーストラリアのモリソン首相は地元メディアに対し、オーストラリア連邦警察がスリランカの事件の捜査に参加すると明らかにした。
中国の外務省や在スリランカ中国大使館は今回の爆発事件を受けて、中国の民間人に対して、スリランカへの渡航を控えるよう警告した。スリランカ在住の中国人に対しては人混みを避けるなど自衛手段を取るよう呼び掛けている。