イエメンで無人機が撃墜、米はイランを非難
ワシントン(CNN) 米政府は22日までに、イエメン上空を飛行していた米国の無人機「MQ9」が地対空ミサイルによって撃墜されたとして、反政府武装組織フーシの後ろ盾となっているイランを非難した。米国とイランの対立は一層エスカレートする様相を見せている。
米当局者によると、米政府は無人機撃墜に使われたミサイルについて、イランがフーシに提供したとの見方を強めている。無人機を運用していたのが米軍だったのか情報機関だったのかは現時点で分かっていない。
一方、フーシはこのミサイルについて「地元で開発した」と述べ、イランから提供されたものではないことを示唆した。
米国家安全保障会議(NSC)は声明を発表し、「イランを後ろ盾とするフーシが米国の無人機を攻撃したという報道については認識している」と述べ、この問題について調査していることを確認した。
声明では、イランがフーシを支援していなければ、今回のような攻撃はできなかったと主張、「同政権が衝突をエスカレートさせ、地域の安定を脅かそうとし続けている証し」としてイランを非難した。
米中央軍は21日、イランを後ろ盾とするイエメンの反政府武装組織フーシが米国の無人機を攻撃したという報道について調査していると発表した。
一方のフーシは、イエメンの首都サヌアの南部で自前の地対空ミサイルを使って無人機を撃墜したと強調。フーシの広報は記者団に対し、ミサイルは「地元で開発」したもので、いずれ記者会見で発表すると述べ、イランの関与を否定する意図をにじませた。