米国防次官、トランプ氏の要請で辞任 ウクライナ支援保留に反対

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米国防総省のジョン・ルード次官が今月末に辞任することが分かった/Mark Wilson/Getty Images

米国防総省のジョン・ルード次官が今月末に辞任することが分かった/Mark Wilson/Getty Images

ワシントン(CNN) 米国防総省のジョン・ルード次官(政策担当)が19日、トランプ大統領の要請で辞任したことが分かった。CNNは辞表の写しを入手した。ルード氏は昨年、ウクライナ向け軍事支援の保留に反対していた。

ウクライナ疑惑をめぐる上院の弾劾(だんがい)裁判でトランプ氏に無罪評決が下った後、国家安全保障当局では高官が職を追われるケースが相次いでいる。ただし情報筋はCNNに対し、ルード氏は対ウクライナ支援に加え、複数の問題で政権と意見が対立していたと明かした。

ルード氏はトランプ氏に宛てた19日付の書簡で「エスパー長官の話から、大統領が私の辞任を要請したものと理解している」と述べ、今月28日付で辞任すると表明した。

ルード氏の辞任についてはCNNが最初に報じ、トランプ氏もこの日のツイートで確認した。

トランプ氏はツイートで「ルード氏の国への奉仕に感謝し、今後の活躍を祈る」と表明。さらに「政策遂行能力に信頼を失った一部の関係者から(ルード氏が)辞任を求められていた」とするブルームバーグ通信の記事も共有した。

国防総省の報道官は声明で、後任の指名と承認が済むまで、現国防副次官(政策担当)のジェームズ・アンダーソン氏がルード氏の職務を引き継ぐと明らかにした。

情報筋によると、ルード氏はアフガニスタンやウクライナを含む複数の問題で政権と意見の相違があった。アフガニスタンの反政府勢力タリバーンとの和平協議や、北朝鮮との協議中に米韓合同軍事演習の規模を縮小した政権の判断に懐疑的だったほか、ロシアに関してもウクライナ支援を通じ強い姿勢を取るよう求めていたという。

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