黒人男性の死因、独自調査では「圧迫による窒息」 米
(CNN) 米ミネソタ州で黒人男性ジョージ・フロイドさんが警官に取り押さえられて死亡した事件をめぐり、遺族の依頼を受けた独自の死因調査で、フロイドさんは現場で窒息死したとの結果が報告された。
報告によると、フロイドさんは警官らに首と背中を圧迫され続け、脳への血流が止まって死亡したとみられる。遺族の弁護士は1日、事実上の即死状態だったと述べた。
郡検察が先月29日に公開した起訴状によると、郡検視官は外傷性の窒息や絞殺との診断を裏付ける身体所見は見つからなかったと報告。暫定結果として、圧迫による影響のほか心臓疾患を含む持病や飲酒などの要因が重なった可能性があるとの見解を示していた。フロイドさんの死因に関する捜査は連邦、地方レベルで進められている。
これに対して独自調査にあたったチームの医師は、死因につながるような健康上の問題はなかったと主張。フロイドさんは地面に押さえつけられてから4分以内に死亡していたとの見方を示した。
起訴状によると、警官がひざでフロイドさんの首を押さえ付けていた時間は8分46秒に及んだとされる。同警官は殺害の意図がない場合に適用される「第3級殺人」の罪で起訴されたが、遺族の弁護士は計画性を伴う「第1級殺人」の罪に問うべきだと主張している。