アフガン駐留米軍、11月末までに5千人以下へ縮小 米国防長官
(CNN) エスパー米国防長官は8日、アフガニスタン駐留米軍の規模が今年11月末までに5000人以下へ縮小するとの方針を示した。米FOXニュースとの会見で表明した。
ただ、この兵力削減には米国がアフガニスタンに根差すテロリストからの脅威を受けないことを保障する必要があるとも述べた。
アフガン駐留米軍の規模についてはトランプ米大統領が最近、米ニュースサイト「アクシオス」との会見で、今年11月3日の米大統領選投票日までに恐らく4000〜5000人の水準となることへの期待感を表明していた。
CNNは今年6月、トランプ政権は現行の8600人から約4500人まで減らすことを計画していると報道。この数字が実現すれば2001年に開始したアフガニスタン軍事作戦の最も初期の段階以降では最少の水準となる。
アフガン情勢をめぐっては米国と反政府勢力タリバーンが今年2月、国内の和平協議へ道を開く駐留米軍の段階的撤退などで合意。ただ、タリバーンによる政府軍への攻撃は今なお続いている状況にある。
また、米国防総省は先月、タリバーンは国際テロ組織「アルカイダ」との関係をまだ切っていないとの報告書も公表していた。トランプ政権はタリバーンとの合意に関連し、アルカイダとの関係断絶を大きな成果と誇示してもいた。