大統領搭乗機にドローン接近か 米空軍が調査
(CNN) 米首都ワシントン付近の上空でトランプ米大統領が搭乗する空軍機にドローン(小型無人機)が接近した疑いがあるとの報告を受け、空軍が調査を進めていることが分かった。
搭乗者の1人がCNNに語ったところによると、16日にワシントン郊外のアンドルーズ統合基地に着陸しようとしていた大統領搭乗機の窓から、X字型で一部が黄色い物体が見えた。
この人物は「短時間だったが一瞬というわけではなく、二度見する時間はあった。最初は目の錯覚かと思ったが、機体のすぐ下、やや横にずれた空中に何かが確かに見えた」と語った。
「飛行機に何かがこれほど近付いたのは見たことがない。かなり小さい物体があのスピードで見えたのだから、距離が離れていなかったということだ」とも話す。後ろに座った別の人物も、この物体を見たと言っていたという。
空軍は17日の声明で、目撃の報告があったことを認めた。現在調査中だが、機体は予定通り無事に着陸したとしている。
ドローンが接近したとすれば、ワシントン上空の飛行制限空域に侵入したことになり、安全保障上の重大な違反行為とみなされる。
匿名の米当局者がCNNに語ったところによると、無許可の飛行体が侵入すればアンドルーズ基地のセンサーシステムが検知するはずだが、その記録は見当たらないという。