メラニア夫人が漏らした不満 元側近が隠し撮りテープ開示
(CNN) メラニア・トランプ米大統領夫人が2018年の夏、国民からの批判などに不満を漏らしていた会話のテープをCNNが独占入手し、1日夜の番組で放映した。
テープはメラニア夫人と長年の親交があり、今月初めに「メラニア・アンド・ミー」と題する回顧録を出したステファニー・ウィンストン・ウォルコフ氏がひそかに録音していた。
ウォルコフ氏は17年のトランプ政権発足時に夫人のスタッフに指名されたが、会話を録音した時はすでにホワイトハウスを去っていた。
夫人はこの会話のなかで、トランプ氏の政策をめぐって自分が「共犯だ」「夫を支持している」と責められ、しっかり発言したり行動したりしていないと批判されることに不満を示している。
歴代ファーストレディーの伝統に従ってクリスマスに向けたホワイトハウスの飾り付けに精を出しても「関心を持つ人はだれもいない。それでもやらなければならない」と嘆き、トランプ政権の不法移民政策で親から引き離された子どもはどうなるのかなどと追及されるばかりだと訴えている。
また移民収容施設の環境については、自国で床に寝ていた子どもたちがベッドを与えられて喜んでいると主張。不法移民の親子が「送還されれば殺される」などと訴えるのは、だれかに教えられた方便にすぎないとも話している。
ウォルコフ氏は番組でメラニア夫人について、子どもたちに同情を覚えてはいるもののその気持ちをやり過ごし、政権の方針に合わせることにしたのではないかと指摘した。