米国の新型コロナ感染者、1000万人を突破 43州で増加傾向
(CNN) 米国の新型コロナウイルスの感染者の数が感染拡大から10カ月とたたずに1000万人を突破したことがわかった。米ジョンズ・ホプキンス大学の集計によれば、1000万人を超えたのは9日のことだった。
直近の新規感染者100万人はわずか10日間で増えており、100万人単位での増加ではこれまでで最も早いものとなった。
全米各地で新型コロナウイルスの感染が急激に拡大している。ジョンズ・ホプキンス大学によれば、9日時点で、前週よりも10%以上新型コロナウイルスの新規感染が増えたと報告した州は43州となった。
新規感染率は検査率を上回っている。
「コロナ追跡プロジェクト」によれば、過去1週間の新規感染の件数は1日当たり平均34%増加したが、検査は同7.41%の増加にとどまっている。
ハーバード大学医学部の教授は、もっと多くの検査が必要だとの見方を示す。
新型コロナウイルスによる入院や死亡の数も増えている。ジョンズ・ホプキンス大学によれば、米国では新型コロナウイルスで23万8000人以上が死亡している。
厳しい状況が続いているが、ワクチンの開発ではよい知らせも出てきている。
米製薬大手ファイザーは9日、開発中の新型コロナウイルスワクチンの初期データで90%超の効果が認められたと明らかにした。