新型コロナ1日当たり症例数、米国で過去最多 3日連続で12万超
(CNN) 米国で報告された新型コロナウイルスの1日当たりの症例数が、過去最多を記録した。ジョンズ・ホプキンス大学によると、7日の新規の症例数は12万6742例だった。12万を超えたのは3日連続だった。
8日の新規感染件数は東部時間午後9時半の時点で10万762件となっている。
米国ではこの秋の流行再燃で、症例数、入院者数、1日当たりの死者数とも最多を更新し続けている。専門家は感染の拡大を食い止めるための対策を促し、今後数週間にわたって感染者が増え続ける可能性があると警告する。
米食品医薬品局(FDA)元長官のスコット・ゴットリーブ氏は6日、CNBCの取材に対し、感染者や死者は爆発的に増えるだろうと予想、「症例数だけではない。入院患者数もだ。入院患者5万3000人、集中治療室(ICU)に1万500人という数字に着目しなければならない。これは多数であり、それが急増している」と語った。
流行が始まって以来の米国での感染者は990万人を超え、死者は23万人以上に上る。
ジョンズ・ホプキンス大学によれば、8日午前の時点で世界の症例数は5000万例を突破した。症例数は米国、インド、ブラジル、ロシアの順に多く、この4カ国で半数以上を占めている。
米国立アレルギー感染症研究所のアントニー・ファウチ所長は7日に開かれた米医師会の仮想イベントで医師に対し、新型コロナウイルスについての勧告では科学と証拠、データに基づいて主導的な役割を担うよう呼びかけた。
ファウチ所長はこの中で、「政治とは完全に離れなければならない。政治的局面には一切かかわってはならない。科学者として、医師としての自分の仕事にただ集中すること」と訴えている。