英エリザベス女王、公務でのマスク姿を初めて披露
ロンドン(CNN) 英国のエリザベス女王(94)がこのほど、公務に臨む際、新型コロナウイルス予防策のマスクを着用している姿を初めて披露した。
バッキンガム宮殿は声明で、女王は先週、ロンドンのウェストミンスター寺院で第1次世界大戦で亡くなった無名戦士が埋葬されてから100年となるのを機に個人的に慰霊したと発表した。この戦没者追悼記念日は正式には11月11日となっている。
女王は黒色でふち部分が白色にあしらわれているマスクを着用。英国のPA通信は、このマスクは女王の衣装などのデザインを多く担っている個人的な助言者が制作したとみられると伝えた。
エリザベス女王は先月、英国でコロナ禍が始まって以降、初めての公務を公邸外の施設内でこなす姿を見せたが、マスクは着用していなかった。同行したウィリアム王子も同様だった。
バッキンガム宮殿は、女王が会場で自らの医師らと相談した後の選択だったと説明していた。
新型コロナの被害が深刻なイングランドは大半の屋内施設に入る時はマスクなどの着用を義務化。女王らが出席した先月の行事では対人距離を一定に保つ対策が講じられ、女王が会った人物は全員が事前に新型コロナの陰性反応を示していたという。
英王室ではチャールズ皇太子の陽性反応が今年3月に判明。先々週にはウィリアム王子の陽性反応も明らかになっていた。また、ジョンソン首相も今春、感染していた。
イングランドでは現在、新型コロナの感染再拡大を受け2度目の全土規模の封鎖措置を実施している。