米中間選挙に向け「張り切る」トランプ氏 盟友グラム氏との会話で
(CNN) 米上院の弾劾裁判で無罪となったトランプ前大統領について、同氏の盟友で共和党重鎮のリンゼー・グラム上院議員は14日、来年秋の中間選挙に意欲を燃やしているとの見方を示した。
グラム氏はFOXニュースの番組で、前夜にトランプ氏と話したことを明かし、トランプ氏は「弁護団に感謝し、われわれ全員からの支援を歓迎していた。今後は先へ進み、共和党を建て直す構えだ」「2022年(中間選挙)に向けて張り切っている」と語った。
グラム氏は来週、トランプ氏が滞在するフロリダ州を訪ね、一緒にゴルフをする予定だと話した。13日の会話では、トランプ氏がスローガンに掲げた「アメリカを再び偉大に(MAGA)」の運動を今後も続け、共和党を団結させる必要があるとの考えを伝えたという。
トランプ氏は弾劾裁判で、連邦議会議事堂乱入事件を扇動した責任を問われた。13日の投票では共和党から7人が造反したものの、有罪評決に必要な3分の2のラインには届かず、無罪となった。
グラム氏は番組で、トランプ氏が「一部の人々に腹を立てている」と語った。また、中間選挙では上院多数派の奪還を目指すが、その目標はトランプ氏がいなければ達成できず、同氏も遊説に繰り出す構えだと強調。「私も連携する用意がある」と表明した。
上院共和党トップのマコネル院内総務が13日、事件に至るまでのトランプ氏の発言などを直接非難した演説に対しては、「少し驚いた」とコメント。そのうえで、事件当日のトランプ氏の演説は正当でも真実でもないものの、憲法で保障された政治的演説であり、暴力の扇動には当たらないという主張を繰り返した。