共和党上院議員3人、トランプ氏の弁護団と会談 弁護側の陳述前夜
(CNN) トランプ前大統領を支持する共和党の上院議員3人が11日夕、弾劾(だんがい)裁判に臨んでいる同氏の弁護団と会談した。3人は裁判でトランプ氏を有罪とするかどうか、また公職への就任を禁ずるかどうかを判断し投票する立場にいるが、その裁判の進行中での会合となった。
当該の上院議員は、サウスカロライナ州選出のリンゼー・グラム氏、テキサス州選出のテッド・クルーズ氏、ユタ州選出のマイク・リー氏の3人で、連邦議会議事堂の1室に入るのが目撃された。その部屋はトランプ氏の弁護団が使用し、裁判での弁論の準備をしているという。
弁護団の1人のデービッド・ショーン弁護士は上院議員3人について、「非常に好感の持てる相手だった」と説明。会談を通じ、自分たちが裁判の手続きについて精通しているかどうかを確認したがっていたと述べた。弁護団は翌日、下院の弾劾管理人(検察官に相当)の主張に反論する陳述を行うことになっている。
裁判の最中に上院議員らと会談するのが適切かどうか問われたショーン氏は、「弾劾の慣例だと思う」との見解を示した。会談に関して適正手続きに触れるものは何もなかったとも言い添えた。
上院議員の中には公平な陪審員を自任する人がいる一方で、自党の側に手を貸す人々も存在する。
クルーズ議員は、トランプ氏の弁護団との会談について、弁護団の訴訟戦略に対する「我々の考え方」を共有する機会だったと述べた。弾劾裁判初日の9日には、弁護団の働きに対して共和党上院議員の幅広い層から厳しい批判の声が上がっていた。ブルース・キャスター弁護士の主張はとりとめがなく、弾劾手続きを違憲とする議論は焦点の定まらないものとなった。
現在はトランプ弁護団の訴訟戦略に満足しているかと問われたクルーズ氏は、「この弾劾裁判の最終結果は、誰が見ても全く明白だと思う」「ドナルド・トランプ氏は無罪になるだろう。有罪にするには67票が必要だが、上院にいるすべての人間が理解しているように、有罪にできるほどの票は入らないし、そうなるべきでもない」と語った。