米CDC諮問委、J&J製ワクチンの使用再開を勧告 血栓に関する警告追加へ
(CNN) 米疾病対策センター(CDC)のワクチン諮問委員会は23日、米製薬大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)の新型コロナウイルスワクチンについて、いったん停止していた使用を再開するよう勧告した。
同ワクチンのラベルには血栓に関する警告が追加される。
CDCと食品医薬品局(FDA)は13日、まれで深刻なタイプの血栓が生じるリスクを調査する間、J&J製ワクチンの使用を一時停止するよう勧告していた。だが、CDCの予防接種諮問委員会は今回、同ワクチンの利益がまれな血栓のリスクを上回るとの見解で一致した。
諮問委のメンバーからは、米国民に入手可能なわずか3つのワクチンのうち1つを使用中止にすれば、国民への接種の取り組みに遅れが生じると懸念する声が上がった。さらに、J&Jのワクチンは1回の接種で済むうえに冷凍保存の必要がないことから貴重であり、ワクチンを再度接種したくないという人や、2回接種の予約を取るのに苦労する人から好まれるだろうとの見解でも一致した。
投票では10人が賛成、4人が反対、1人が棄権に回った。
諮問委は同ワクチンの使用制限を勧告することを含め様々な可能性を話し合ったものの、最終的には以前と同様、18歳以上の全成人への使用を勧告する選択肢に落ち着いた。
FDAはJ&J製ワクチンのラベルを更新し、50歳未満の女性は同ワクチンに関連するまれな血栓症のリスクを認識すべきとの内容にする方針。