病院のICU占有率、100%の苦境 感染加速のテヘラン
(CNN) 中東地域で新型コロナウイルスの最悪級の感染規模に襲われるイランの保健省幹部は22日までに、首都テヘランの病院にある集中治療室(ICU)の占有率が100%に達する苦境に陥っていると報告した。
半国営のイラン学生通信(ISNA)が伝えた。テヘラン市内には新型コロナ患者専用の病院が少なくとも100あるとした。
同幹部は20日、症状が深刻でない疾病を抱えたり、緊急の手術が必要でなかったりする患者は入院を受け入れていない状況にあると述べた。
イランでは過去1週間、1日当たりの新規感染者数が連日、最多更新を続け、今年1月以降ではほぼ4倍、先月以降では3倍の水準に悪化した。
20日には過去24時間内で、2万5490人の新たな感染が判明し、犠牲者は395人に上った。
同日時点での累計感染者数は229万人に迫り、死者数は6万7500人以上となった。
同国保健省によると、計257の都市や町が感染拡散が深刻な「レッドゾーン」と位置づけられ、都市封鎖状態に近い予防策が講じられ、必要不可欠でない事業活動は停止している。