コロナ入院後にワクチン接種を望む患者、「遅すぎる」と医療関係者 米
(CNN) 米国で新型コロナウイルスの変異株「デルタ株」の流行が入院患者数を押し上げている。医療関係者からは、ワクチン未接種で入院する患者から後悔の声を聞くケースがあるとの話が寄せられている。
「病院に入ってきた時に『ワクチンを打ってもらえるか』と患者は聞いてくる。だが、そのときにはできない」と語るのはフロリダ州マイアミの病院で集中治療室(ICU)の看護師長を務めるアリックス・ザチャースキー氏。あとは「ウイルスの経過を見守る」しかなく、うまくいけばワクチンを打てるようになると語る。
だが、全員がそのチャンスまで生き延びられるわけではない。
アラバマ州の病院に勤めるブライトニー・コビア医師は、最近入院した重症の若い患者について振り返る。「患者が挿管前に最後にするお願いの一つが、ワクチンを打ってほしいとの懇願だ。私は患者の手をとり、ごめんなさい、もう遅すぎると伝える」
「数日後、私は死亡時刻を読み上げるとき、家族を抱きしめ、最愛の人に敬意を表する一番の方法はワクチンを打ちにいき、知り合い全員に同じことを勧めることだと伝えている」(コビア氏)