米議員5人が台湾到着、当局者と会談へ 中国は訪問中止を要請
ワシントン(CNN) 米連邦議会の下院議員5人が25日、政府当局者と会談するため台湾に到着した。中国政府からは中止を求められたものの、訪問を実行した。
民主党のエリサ・スロトキン議員はツイッターで同日、「きのう我々の訪台が初めて報じられた時、私の事務所には中国大使館から訪問中止を求める単刀直入なメッセージが寄せられた」と明らかにした。
台湾は自動車業界最大の半導体サプライヤー(供給業者)の拠点となっていることから、間違いなくサプライチェーン問題が議題に上るという。
スロトキン氏によると、台湾に先立ち訪問した韓国では、駐留米軍と一緒に感謝祭を祝った。台湾訪問は現地の指導者と経済・安全保障問題を話し合う好機になるとしている。
中国が軍事姿勢を強化し、軍用機による台湾周辺の飛行を増やすなか、台湾問題は悪化する米中関係の焦点となっている。
ロイター通信によると、超党派議員団は下院退役軍人委員会のマーク・タカノ委員長(民主党)が率いる。他にスロトキン氏やコリン・オールレッド議員(民主党)、ナンシー・メイス議員(共和党)、サラ・ジェイコブス議員(民主党)といった同委員会のメンバーが加わっているという。
議員団訪台の報道が出た前日、バイデン政権は台湾を来月開催の「民主主義サミット」に招待していた。ロイター通信は、中国政府がこの決定を「誤り」と形容したと報じた。