「刑事司法」教える前大学講師を放火で訴追、米加州の山林火災

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米加州の山林火災をめぐり、47歳の男が放火の罪で訴追された/Noah Berger/AP

米加州の山林火災をめぐり、47歳の男が放火の罪で訴追された/Noah Berger/AP

(CNN) 米カリフォルニア州北部で夏に起きた一連の山林火災で、連邦大陪審は25日までに、同州のソノマ州立大学で刑事司法の授業の非常勤講師も務めていた47歳の男を放火の罪で訴追する評決を下した。

犯行は、同州史上、2番目に大規模な森林火災ともなっていた「ディキシー火災」が猛威を振るい、消防当局が懸命な消火作業に追われていた時期に発生。同州東部を管轄とする検察当局によると、放火はディキシー火災の現場周辺を狙い、鎮火活動の前線にいる消防士の背後を突く手口だったという。

米司法省の報道発表文によると、被告は連邦政府の資産への放火4件と森林への放火1件で訴追された。火災は7月20日から8月7日にかけシャスタトリニティ国有林などで起きていた。

有罪が確定した場合、最長で禁錮20年、放火の罪1件につき25万ドル(約2875万円)の罰金が科される可能性がある。弁護士は、被告は訴追の罪名全てを否定していると述べた。

ディキシー火災は7月13日から始まり、計5郡の96万3000エーカー(約3900平方キロ)を焼失。10月25日に終息していた。

ソノマ州立大学はCNNの取材に今年8月、被告は昨年秋に非常勤講師として勤務していたと説明。刑事司法や逸脱行動に関する2つのゼミを受け持っていたという。休暇中の教員に代わって教えていたものだが、今年の春には採用が更新されていなかった。

また、同州のサンタクララ大学の広報担当者によると、被告は2019年9月から昨年12月まで同大社会学部の非常勤教員も務めていた。

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