ケビン・スペイシーに36億円の損賠請求、人気番組降板で

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K・スペイシーさんが主演を降板したドラマの制作会社への損害賠償支払いを求められた/Nicole Harnishfeger/Pool/Getty Images

K・スペイシーさんが主演を降板したドラマの制作会社への損害賠償支払いを求められた/Nicole Harnishfeger/Pool/Getty Images

(CNN) 米俳優のケビン・スペイシーさんが制作スタッフらへのセクハラ疑惑で人気ドラマシリーズ「ハウス・オブ・カード 野望の階段」から降板した問題で、番組の制作企業に約3100万ドル(約36億円)の損害賠償支払いを求められたことが25日までにわかった。

仲裁側が米カリフォルニア州ロサンゼルス郡の地方裁判所に提出した文書で判明した。

スペイシーさんはネットフリックスが放送していた同ドラマで第5シーズンまで主演を務め、2017年に降板を迫られていた。これ以降、制作企業「メディア・ライツ・キャピタル」(MRC)との間で不祥事の疑惑をめぐる責任問題などでの法廷闘争が続いていた。

MRC側は、スペイシーさんは再三、契約内容に違反し、数百万ドル規模の損失を被ったと主張していた。

主演の停止は、CNNが17年、現職あるいは前職の制作スタッフがセクハラ行為を受けたとの訴えを報じた後に実施された。うちの1人のスタッフは性的暴行の被害も証言していた。スペイシーさんは同シリーズの制作責任者も務めていた。

MRCは裁判所に提出された法的文書で、番組に関連し出演俳優あるいはスタッフとの間とスペイシーさんによるこれらの疑惑の行為については一切知らなかったと説明した。

CNNによるこの報道の直前には米メディア「バズフィード」が、スペイシーさんから性的な交渉を持ちかけられたとする男優の存在を伝えてもいた。14歳だった1986年にあったパーティーでの出来事とも主張していた。

この疑惑に対してスペイシーさんは声明で、そのような接触は覚えていないとしながらも、酔った上での非常に不適切な行為だったろうとも謝罪していた。

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