NY州知事、屋内マスクを一時的に義務化 冬の感染拡大に備え
(CNN) 米ニューヨーク州のホークル知事は10日、新型コロナウイルスの冬季感染拡大に備え、屋内でのマスク着用を一時的に義務化すると発表した。ただ、知事の説明が不十分だとして義務づけを施行しない考えを表明する郡も出ている。
義務づけは今月13日から少なくとも来年1月15日まで施行される。店舗などがワクチン接種を義務づけていない場合、すべての屋内公共空間でマスク着用を求められる。
ホークル氏は今回の措置について、感染者の増加や病院の収容能力の減少、一部地域でのワクチン接種率の不十分さの3点を踏まえ、「冬の感染拡大」に備えて先手を打つ試みだと説明した。
マスク着用義務に違反した者は最大1000ドル(約11万円)の罰金や、民事および刑事の罰則を科される可能性がある。
ホークル氏は「知事としての私の2大優先事項は住民の健康を守り、経済の健全さを保護することだ」と説明している。
だが、これに対してロックランド郡のトップが強く反発。デイ郡長官は声明で、「現行の内容では義務づけを実行することはできないし、そのつもりもないと知事のスタッフに告げた。十分な情報も説明もない報道発表に基づいて施策を実行することなどできない」と述べた。
ニューヨークでは18歳以上の住民の8割以上がワクチン接種を完了しているが、感謝祭以降、7日間平均の感染者数は43%の増加を示した。知事室の声明によると、入院患者数も29%増えている。